大学生が見た農業の最前線

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特集 「農業で働く」ってなんだろう!?~イメージを変える農業者たち~

【イメージを変える!】
「農業を未来につなぐ」ための、あくなき挑戦!
未来農業 Short Legs Group (山梨県)

「農業を未来につなげていきたい」。
その実現にむけて、山梨県の若手果樹農家が2017年に結成した「未来農業 Short Legs Group」。2019年2月には株式会社プレイストジャパンも設立し、ますます勢いが増している同社の活動について、加賀見さん(代表取締役社長)、雨宮さん(取締役副社長)、長谷部さん(取締役副社長)にお話しを伺いました!

△左から、加賀見さん、長谷部さん、雨宮さん。

「農業を未来につなぐ」ための、あくなき挑戦!

―スーツに果物を持った写真がとても印象的ですね!
 まずはアイキャッチで目立つことを考えました。見た目で目立つだけでなく、僕たちは果樹農家なので、その強みを活かして様々な取組みに挑戦しています。


△見た目でインパクを与えるのもイメージ戦略の一環!

―どのような取組みをされていますか?
 例えば、葡萄の「省エネ栽培」(農作業の労力を減らす方法)を前提にした加工用果樹の契約栽培です。今年から本格的に始動しますが、これにより収入が安定する且つ市場出荷以上に収益を上げることが期待できます。理論的には、労力を5分の1に減らして、減った労力分で面積を5倍に広げることも可能なので、耕作放棄地の解消にも繋げていけるのではと考えています。ほかにも、宇宙に桃を打ち上げようと昨年からJAXAとやりとりをしていたり、企業や大学とのコラボ企画、食育活動など様々なチャレンジをしています。

―面白そうですね!
 面白いですよ!僕たちは就農して7年・10年・13年と年数はまちまちですが、「未来農業 Short Legs Group」を結成してから農業自体も年々面白くなっています。


 「三者三様!就農ヒストリー」は次のページへ


―結成されたのはいつですか?
 2年半前ですね。ちなみに僕たちが出会ったのは3年前です。県内にいる共通の友人(果樹農家)から「高知県に桃と葡萄を売りにいこう!」と声がかかり、参加したのがこの3人でした。大きな車に桃と葡萄を60箱、そして大人4人が乗り込んだのでぎゅうぎゅうでしたが(笑)、高知県まで行く間の11時間ドライブも、現地での3日間の直接販売や合間の観光等も強烈に面白かったですね!他県に出ることで山梨県の良い面・悪い面が見えましたし、ちょうどみんな「何かしないといけない。でも何からすればいいんだろう」とモヤモヤしていた頃だったので、その勢いのまま「何かやろう!」と立ち上げたのがこの団体です。

―「何かしないと」と思っていたのは、農業に対する危機感からですか?
 そうですね。周りを見れば高齢者ばかり。耕作放棄も増えていて、「このままだと産地が痩せてしまう」という危機感はありました。あと、高知県に行った時、誰に対してもウェルカムな方が多いことや、「うちはこうしてるから、これだけ稼げている」という風に自分の経営のことも隠さず話をしていたのが衝撃的でした。というのも 山梨県は全く逆で、自分の技術は隠す、仲間内の結束力は強くするが他者は入れない、という慣習が強い県です。こうした価値観を取っ払わないと、農家の経営は向上しないし就農者も増えない、という危機意識をみんなで共有しました。そこで、まずは地域の垣根を越え、業種の垣根を越え、様々な業種の方が関わってくれるグループを作ろうと思いました。
 また、垣根を超える一環として、この3月に「山梨ファーマーズフォーラム」を開催しました。昨年から始めて今年で2年目でしたが、すごく盛り上がりましたよ。総動員で300名は参加したと思います。

―すごいですね!こうしたイベントやコラボ企画などは企業や人との繋がりが重要になってくると思うのですが、どのように繋がりを作っていったのですか?
 最初は色々な方法で営業しました。上手くいかない事も沢山ありましたが(笑)、そこから次のアイデアが浮かんだり、新たな取組みに繋げることもできました。
 例えば、この2月に開催された「NEXT AGRI PROJECT」(主催:マイナビ農業活性事業部)に登壇したり、今年度からは山梨県立大学の非常勤講師を務めることにもなりました。食育にも積極的に取り組んでいて、昨年5月にはルミネが主催する「ルミネアグリプロジェクト」の中で、農家初の取組みとして、本物の「桃の木」やパネル等を活用した食育イベントを実施しました。



△「ルミネアグリプロジェクト」での食育イベントの様子。本物の「桃の木」も!

―本物の「桃の木」を持っていたのですか?!
 2m以上の若木を大きなポットに入れて軽トラで運びました!5月はまだ桃の実が小さいので「この小さな実が大きくなるんだよ」と説明したり、触ってもらったり。

―農家ならではの食育ですね!
 そのポイントは大切にしていますね!加えて大事にしているのは「即断・即決・即行動」。実はいま水面下で進めている事業もあるので、もっと面白くなりますよ!

―ますます目が離せませんね!最後に、今後の目標を教えてください。
 「農業を未来につなぐ」という軸はずらさず、会社としても、個人農家としても、もっと挑戦していきたいですね!そのためにも、一緒に活動したり応援してくれる農家や企業、大学、学生さんと繋がりたいので、皆様いつでもご連絡ください!

WEBサイト

一緒に活動したり応援してくれる農家や企業、大学、学生さん募集中!お気軽にご連絡ください。
 未来農業 Short Legs Group (https://www.sl-fruit.com/)
 facebookページ (https://www.facebook.com/ShortLegs.Fruit/)



※記載情報は取材当時のものです。
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