大学生が見た農業の最前線

VOICEロゴ

  「VOICE」目次 >2-3p

Relay Interview

「就農をした人は、一体どんな考えを持ち、どんな人柄なのか?」
これを探るべく、若手農業者にスポットを当て突撃インタビュー!
第43回目は、常に新しいことへ挑戦しているSENOU FARM 瀬能淳矢さんです。
さて、どんな話が飛び出すのやら?!

プロフィール

氏名: 瀬能 淳矢(38)
出身: 千葉県野田市
略歴: 大学(経済学科)卒業後、営業職で働いた後、29歳で農業法人に転職。独立して4年目の現在、既存の枠にとらわれない新たなサービス作りを模索している。

営業職から一転。農業で挑戦し続ける!
SENOU FARM 瀬能 淳矢

―就農のきっかけを教えてください!
 実家は農家ですが、継ぐ気はありませんでした。大きなきっかけは、社会人生活の中で「かっこいい仕事がしたい」と思ったことです。
 私は大学卒業後、地元の製造メーカーで営業をしていました。小さい頃から「スーツを来て働く人はエリートでお金を稼いでいてかっこいい!」と思ってたのでその道を選んだのですが、実際は理想と違うことも多く、仕事では上手くいかないことも沢山ありました。それに、学生時代の同期と飲んでいると、みんな上司の愚痴ばかり…。
 その中でも自営業をしている同期とは会社経営の悩みなどひとつ上のレベルの話ができて楽しかったんです。「自分で仕事をできるのはかっこいいし理想的だな」と思い、家業を継ごうと思いました。それが就農のきっかけです。

―その後、すぐに就農されたのですか?
 すぐにではなく、農業法人に転職して生産技術や経営を学んでから家業へ就農しました。高校でも大学でも農業について学んでこなかったので必死でしたね。転職は29歳の時で、面接時には「家業へ就農予定」と伝えた上で雇っていただきました。そして入社5年後、34歳の頃に家業へ就農しました。
 「家業へ就農」といっても父とは経営を分けています。現在の作付面積は、枝豆が5反、ブロッコリーが5反、イチゴが1反(ハウス)です。加えて、父が稲作を15町歩しているので、要請があれば手伝っています。

―就農後の手ごたえはいかがですか?
 前に進めていると思います。例えばイチゴ。就農当時は「イチゴは難しくてできない」と思っていましたが、「それでもやりたい!」と思ってから2年間、様々なイチゴ農家へ視察に行ったりネットや教科書で調べているうちに、ちょうど良い農地を手にすることができたので、思い切って始めました。初年度から思った以上に収量も上々でしたし、収穫体験にも挑戦できて良かったです。

―収穫体験もされているのですね。
 収穫が追いつかず急きょ始めたのですが、SNSで呼びかけると70名ほど集まり、結果的に通常販売よりも高い利益が出ました!「いずれ観光農園をしたい」と思っていたので良いきっかけになりましたが、時間通りにお客様が来られないため他の作業ができなくなってしまう等の課題も見えたので、来年は効率よく回せるようにしたいですね。

―枝豆でも収穫体験をされていると伺いましたが、イチゴとの違いはありますか?
 ありますね。市役所からお願いされて「枝豆のオーナー制度」に取組んでいますが、イチゴと違い露地栽培なので天候に左右されます。例えば、「行きたいけど猛暑で子供を連れていけない」という方もいれば、雨が降れば畑に入れないので収穫体験自体が翌週に順延となることもあります。ただ、1週間も経てばその枝豆は美味しくなくなってしまいます。天気と作物の状態を見ながらやりくりするのはなかなか大変ですね。

―多くの課題がありながらも収穫体験に取組むのはなぜですか?
 目の前で「美味しい!」と言って食べてくれるのが嬉しいですね!それに自分自身、新しいことにチャレンジするのが好きなんですよ。この地域ではイチゴも観光農園も誰もしていないんですよね。だから、チャレンジしたい。将来的にはアウトドアと農業を融合させた新しいサービスを生み出したいと思っています。

―最後に、学生に一言お願いします!
 視野を広げてほしいですね!そして、固定概念にとらわれずに新しいことにチャレンジしてほしい。若いうちは「失うものは何もない」の精神で、何事にもがむしゃらに取り組んでほしいと思います!

<一問一答>

Q.趣味は?
A.サッカーとフットサルです。サッカーは大学1年生までやっていました!今も時々プレーします。

Q.座右の銘は?
A.「まずはやってみよう」。自分がネガティブな性格だけに、失敗しても開き直ることを意識しています。

Q.好きな農機具は?
A.エアコン付きのトラクターですね。作業しつつも休めるので(笑)。40℃近い真夏の暑い中でも仕事ができますよ。

Q.好きな農作業の瞬間は?
A.片づけている時です。畑がリセットされ、綺麗な畑を見た時の達成感が好きです。

Q.農業を始める時、迷いはありませんでしたか?
A.…ありましたね。サラリーマン時代、農業の道に進むかどうか悩んでいる時、背中を押してくれたのは妻です。「迷っているならやってみたら?やらないと後悔するよ」と言われ踏み出せました。就農後、なんでその時背中を押してくれたのか聞いたら「同じ悩みばかり言っててうるさかったから」と言われましたが(笑)

Q.好きな異性のタイプは?
A.妻です!私の背中を押してくれる大きな存在です。妻とは学生時代からの付き合いで29歳(転職する頃)に結婚しましたが、農業の道に悩んでいた時の一言も、農家出身ではないのに私についてきてくれたことも、今一緒に仕事をしれくれることも、とても感謝しています。

公式サイト

 SENOU FARM(facebookページ) https://www.facebook.com/senoufarm/



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。


前のページ | 次のページ



↑ PAGE TOP