特集 農業×IT~活用の実態を知る!~

【特集】 農業×IT~活用の実態を知る!~

 近年、農業現場での新たなIT化の流れがきていますが、実際にITを活用されている農業法人は、どのようなきっかけで導入し、どのような変化が起こったのでしょうか。
 今回は、酪農と稲作の農業法人2社にお話を伺い、活用の実態に迫りました!その前に、まずは様々な農業×IT技術の一例を見てみましょう。

クラウドの活用

 クラウドを活用した農業が広がりを見せています。クラウド(クラウドコンピューティング)とは、「インターネットを経由して、ソフトウエア、ハードウエア、データベース、サーバーなどの各種リソースを利用するサービスの総称」(※1)のことです。インターネットがつながる環境下で活用でき、大量のデータ管理や情報処理等ができます。
 例えば、大手IT企業の富士通(株)は、2008年から農業クラウドの実証実験に取組み、2012年より「食・農クラウドAkisai(秋彩)」を提供しています(※2)。ほかにも、NECやNTTグループといった大手企業や、農業機械メーカーの(株)クボタ、そのほか様々な企業がサービスを提供しています。
 また、今号では、トヨタ自動車(株)が提供する「米生産農業法人向けの農業IT管理ツール「豊作計画」」を活用されている(有)鍋八農産と、(株)ファームノートが提供する牛群管理システム「Farmnote」およびリアルタイムに牛の活動情報を収集して解析する「Farmnote Color」を活用されている(有)竹下牧場の、合わせて2社に取材をさせていただきました(次頁に掲載)。

(左)「Farmnote」は、パソコン、スマートフォン、タブレット、いずれからでも使用でき、いつでもどこでも牛群の情報を管理・記録・分析できる。 /(右)竹下さんが手にされているのは「Farmnote Color」。持ってみると、ずっしり重い。よく見るとセンサーのほかに重りが付いている。この重りがあることでセンサーが回らず、牛の首の適正な位置に固定されるそうだ。


農業機械の自動運転

 『人が乗っていないトラクターが圃場を耕している』。そんな風景が見られる日もそう遠くないかもしれません。農業機械メーカーの(株)クボタでは、開発中の「自動運転トラクタ・田植機・コンバイン」を2017年に発表しました。同社は「より少ない人数での効率的な農作業を可能にし、不慣れな人でも農作業へ参加できる期待の新技術です。(中略)GPSによって正確に位置を把握。近くで人が見守りながらリモコンでスタート・ストップを指示すると、あらかじめ指定された耕うん作業を無人で実行する仕組み」(※3)であると報じています。


ドローンの活用

 ドローンの空中から圃場の状態を分析し、必要に応じて施肥までする。その仕組みを開発しているのが、ヤンマーヘリ&アグリ(株)、コニカミノルタ(株)、山形大学農学部、(有)鶴岡グリーンファーム、伊藤電子工業の5社からなるコンソーシアム「ISSA山形(Imaging System for Smart Agriculture)」です。同社は、「ドローンを始めとするICT技術によって、日本の農業を元気にすることを目指しています」(※4)と報じています。


自動搾乳機

 自動搾乳とは「人手を介さずに牛乳を搾る」(※5)こと。例えば、牛の乳頭の位置を機械が自動で判断し、乳頭の洗浄から搾乳までを自動で行い、加えて、生乳を解析し良質な生乳だけを選別してクーラーに送ること(※6)、等ができます。


【引用・参考】

(※1)デジタル大辞泉 
(※2)富士通PRESS RELEASE(サービス)
    http://pr.fujitsu.com/jp/news/2012/07/18.html
(※3)「2017年のクボタがわかる!注目の新技術&製品まとめ」
    https://www.kubota.co.jp/kubotapress/meeting_report.html
(※4)ヤンマー「空から農業を一変させる。リモートセンシングと無人ヘリで切り開く農業の未来とは?」
    https://www.yanmar.com/jp/about/ymedia/article/remote_sensing_1.html
(※5)デルバラ株式会社
    http://www.delaval.jp/-/Dairy-knowledge-and-advice/Milking/Automatic-milking/
(※6)農林水産省aff(2010年8月号)
    http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1008/spe1_03.html



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。


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