JAグリーン近江(滋賀県)

青年部への熱い想いを語る営農振興課の今村課長と岡本さん。青年部にかける想いや取組みとは?
具体的な取組みとともにお聞きしました!

TACパワーアップ大会2015 「JA表彰」受賞

集落営農組織の法人化支援から関わり、「経営の多角化、高度化」「水田活用野菜の生産振興」「農地集積」等、新たな提案を実施しているほか、「JA出資法人連絡協議会」では農作業受委託やGAP、安全作業等の共同研修を実施し、法人間連携を促進させている。若手農業者については、TACがJA青年部の事務局を担い、生活者との交流イベントやJAの新入職員研修等を実施し、若手農業者とJAの絆を深めることに貢献したことが評価された。


担い手のための青年部。時代に応じた変革を!

JAグリーン近江 営農事業部 営農振興課
課長 今村和哉さん(写真右)
TAC 岡本慎平さん(写真中央)


―ここの青年部は大変元気で勢いがあると伺いました。本当ですか?

岡本さん はい、やる気満点の若手農業者ばかりでノリが良いですよ!

―青年部の活動は長いのですか?

今村課長 今の青年部は平成19年に立ち上がりました。その前は青壮年部があったのですが、平成18年に解散しました。
 青壮年部時代との大きな違いは、政治活動を一切しなくなった点です。それまでは「若手農業者も怒っている」など政治の主張の道具に使われている面がありました。果たしてそれで良いのだろうか?特に親元就農だと閉鎖的な世界に入る傾向がありますが、もっと若者同士が繋がって、男女の出会いもあって、そういう場を提供できないだろうか。そして議論を重ね、新たに今の青年部ができました。

―熱い想いが変革を起こしたのですね。青年部になってから、どのような取組みをされてきましたか?

岡本さん 生活者との交流イベントや婚活、当JA直売所での販売促進、他JAと連携した農産物直売会、当JA役員との意見交換会などを行いました。

今村課長 交流イベントは、田植え・収穫は当り前。「泥んこレース」をしたり、青梅を収穫して梅酒作りをしたり、ダッチオーブンと炭火で米粉パンを作ったり。婚活にいたっては、みんなプレイボーイばかりで何の心配もいらなかったね(笑)。

岡本さん 派手なことをする若手農業者が多く、毎回すごく盛り上がりますね。

今村課長 まじめなところでは「もっと営農に力を入れてほしい」「職員の意識を上げてほしい」という意見を踏まえ、平成22年度より青年部と共に「JA新入職員研修」を行っています。青年部盟友の元で2日間、農作業を手伝うのですが、受入れ側は負担でしかないと思います。それでも続いているのは「JA職員にもっと頑張ってほしい」という期待の表れだと思います。

―今後の目標を教えてください!

今村課長 『担い手が実感できる所得向上』の実現と、JA事業の利用拡大に向けた変革。あと、就農希望の若者と若手農業者との交流の場を作りたい。ラフなファッション農業も良いんだけれど、安易な気持ちでの就農ではなく、現実を見据えた就農をして成功してほしいですね。

<交流イベントの様子>


JA青年部の存続は、事務局のやる気と人材で決まる!

―ここでは、TAC岡本さんと青年部 顧問(前会長)の河南聡寿さんに、青年部活動について詳しく伺います。まず、河南さんの農業経営について教えてください。

河南さん 25歳で家業に就農したので12年ほど経ちます。家族経営で、キャベツ・ブロッコリー・ニンジンを中心とした季節の野菜を作っています。借地も含めると経営面積は約7.5 ha。100%JA出荷です。

―すごい規模ですね。その規模で青年部活動に取組むのは大変そうですね。

河南さん そんなことないよ!昼間の会議はさすがに厳しいですが夜なら出られますし、色んな会議に出ると勉強になることが沢山あります。自分の仕事面・生活面に関わることもそうですが、青年部に入ってからJAの苦労を知りました。特にJAグリーン近江は滋賀県の中で一番規模が大きく、同じJA内といっても、こっちとあっちで言ってることが違えば、農業経営自体も違う。それをまとめるのは大変だと思います。
 あと、ここの青年部はTACが事務局を担っています。事務局がしっかりしていないと青年部の存続・運営は難しいので、JA職員のやる気と人材はかなり重要ですね。

―これまで互いに協力しながら様々な取組みをされてきたと思いますが、具体的な内容について教えていただけますか?

岡本さん 「青年部の農産物をPRしよう!」と青年部盟友が発案し、平成27年度にステッカーを作りました。ステッカーは大小2種類あります。青年部盟友が各々で市場出荷用ダンボールや直売用の小袋に貼っていますが、市場内でも直売所でも、けっこう目立っていますよ。

河南さん 市場出荷は相場によって売値が左右されるので価格面ですぐに効果を上げることは難しいのですが、販売先へのPRは出来ていると思いますし、根付いていけばいいなぁと思います。

岡本さん これも「実感できる所得向上」に向けた取組みの一つです。出来ることからどんどん進めたいと思います。

―ところで河南さんは「JA新入職員研修」の受入先でもあるとお聞きしました。

河南さん そうですね。今年も総勢20名くらいになるのかな。1ヶ所あたり3名程の受入れになるよう青年部盟友に分配します。

―受入れを続けていらっしゃる理由は?

河南さん 若いうちに鍛えないと(笑)。盟友がJA職員を育てあげる。現場を見て、色んな話をして、その経験をもとにJAで頑張ってもらいたいと思います。

―JA職員、特にTACに対して、何か要望はありますか?

河南さん うーん・・・要望があるとすぐに言っていますし、そのくらいツーカーの仲でいられることの方が大事かな!岡本君は爽やかやし(笑)、連絡するとすぐに対応してくれるので、ありがたいと思っています。

―最後に、今後の目標を教えてください!

河南さん 農業大学校の卒業生を研修生として雇いたい。やる気のある若い人がいると刺激を受けますからね。そして何より、末永く農業を頑張りたいと思います。


△JA新入職員研修では、野菜や畜産など様々な品目を青年部盟友の元で学ぶ。


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